記憶の宮殿

僕は、記憶の宮殿を自由に旅する。太宰治がソウルフレンド。

2019-02-05から1日間の記事一覧

【日刊 太宰治全小説】#号外 『虚構の彷徨 ダス・ゲマイネ』について

昭和12年(1936年)6月1日。新潮社から「新選純文学叢書」の一冊として、太宰2冊目の作品集『虚構の彷徨 ダス・ゲマイネ』が刊行されました。 処女作品集『晩年』の刊行から約1年後。パビナール中毒による東京武蔵野病院への入院や最初の妻・初代さんとの心…

【日刊 太宰治全小説】#36「HUMAN LOST」

【冒頭】十三日。 なし。十四日。 なし。十五日。 かくまで深き、十六日。 なし。十七日。 なし。十八日。 ものかいて扇ひき裂くなごり哉 ふたみにわかれ十九日。 十月十三日より、板橋区のとある病院にいる。 【結句】この日、午後一時半、退院。 「HUMAN(…