記憶の宮殿

僕は、記憶の宮殿を自由に旅する。太宰治がソウルフレンド。

2019-02-25から1日間の記事一覧

【日刊 太宰治全小説】#56「火の鳥」⑦(『愛と美について』)

【冒頭】 成功であった。劇団は、「鷗座(かもめざ)」。劇場は、築地小劇場。狂言は、チェホフの三人姉妹。女優、高野幸代は、長女オリガを、見事に演じた。 【結句】 助七に、ぐんと脊中を押され、青年は、よろめき、何かあたたかい人間の真情をその脊中に…