記憶の宮殿

僕は、記憶の宮殿を、自由に旅する。

2019-03-16から1日間の記事一覧

【日刊 太宰治全小説】#75「誰も知らぬ」

【冒頭】 誰も知ってはいないのですが、――と四十一歳の安井夫人は少し笑って物語る。――可笑(おか)しなことがございました。私が二十三歳の春のことでありますから、もう、かれこれ二十年も昔の話でございます。 【結句】 あなたには、おわかりでしょうか。…