記憶の宮殿

僕は、記憶の宮殿を、自由に旅する。

2019-03-25から1日間の記事一覧

【日刊 太宰治全小説】#84「古典風」

【冒頭】 美濃十郎は、伯爵美濃英樹の嗣子である。二十八歳である。 一夜、美濃が酔いしれて帰宅したところ、家の中は、ざわめいている。家の中は、ざわめいている。さして気にもとめずに、廊下を歩いていって、母の居間のまえにさしかかった時、どなた、と…