記憶の宮殿

僕は、記憶の宮殿を自由に旅する。太宰治がソウルフレンド。

2019-04-14から1日間の記事一覧

【日刊 太宰治全小説】#104「ろまん燈籠」その四

【冒頭】 三日目。 元日に、次男は郊外の私の家に遊びに来て、近代の日本の小説を片っ端からこきおろし、ひとりで興奮して、日の暮れる頃、「こりゃ、いけない。熱が出たようだ。」と呟き、大急ぎで帰って行った。果せるかな、その夜から微熱が出て、きのう…