記憶の宮殿

僕は、記憶の宮殿を自由に旅する。太宰治がソウルフレンド。

2019-05-12から1日間の記事一覧

【日刊 太宰治全小説】#132「正義と微笑」四

【冒頭】 四月五日。水曜日。 大風。けさの豪壮な大風は、都会の人には想像も出来まい。ひどいのだ。ハリケーンと言いたいくらいの凄い西風が、地響き立てて吹きまくる。 【結句】 このごろの兄さんは、とてもこわい。 夜は寝ながら、テアトロを読みちらした…