記憶の宮殿

僕は、記憶の宮殿を自由に旅する。太宰治がソウルフレンド。

2019-05-17から1日間の記事一覧

【日刊 太宰治全小説】#137「正義と微笑」九

【冒頭】 五月十一日。木曜日。 曇。風強し。きょうは、やや充実した日だった。きのうの僕は幽霊だったが、きょうは、いくぶん積極的な生活人だった。学校の聖書の講義が面白かった。 【結句】 ダンテは、地獄の罪人たちの苦しみを、ただ、見て、とおったそ…