記憶の宮殿

僕は、記憶の宮殿を自由に旅する。太宰治がソウルフレンド。

2019-08-10から1日間の記事一覧

【日刊 太宰治全小説】#222「春の枯葉」第二場

【冒頭】 (洗濯物を取り込み、それを両腕に一ぱいかかえ、上手(かみて)に立ち去りかけて、ふと縁側のほうを見て立ちどまり)あら、奥田先生、お鍋が吹きこぼれていますよ。 【結句】 (夢遊病者の如くほとんど無表情で歩き、縁側から足袋はだしで降りて)僕…