記憶の宮殿

僕は、記憶の宮殿を自由に旅する。太宰治がソウルフレンド。

2019-01-04から1日間の記事一覧

【日刊 太宰治全小説】#4「思い出」三章(『晩年』)

【冒頭】四年生になってから、私の部屋へは毎日のようにふたりの生徒が遊びに来た。私は葡萄酒(ぶどうしゅ)と鯣(するめ)をふるまった。そうして彼等に多くの出鱈目(でたらめ)を教えたのである。 【結句】私たちは、お互いの頭をよせつつ、なお鳥渡(ちょっと)…