記憶の宮殿

僕は、記憶の宮殿を自由に旅する。太宰治がソウルフレンド。

2019-02-09から1日間の記事一覧

【日刊 太宰治全小説】#40「I can speak」

【冒頭】くるしさは、忍従の夜。あきらめの朝。この世とは、あきらめの努めか。わびしさの堪えか。わかさ、かくて、日に虫食われゆき、仕合せも、陋巷(ろうこう)の内に、見つけし、となむ。 【結句】あの夜の女工さんは、あのいい声のひとであるか、どうかは…