記憶の宮殿

僕は、記憶の宮殿を自由に旅する。太宰治がソウルフレンド。

2019-03-08から1日間の記事一覧

【日刊 太宰治全小説】#67「皮膚と心」

【冒頭】ぷつッと、ひとつ小豆(あずき)粒に似た吹出物が、左の乳房の下に見つかり、よく見ると、その吹出物のまわりにも、ぱらぱら小さい赤い吹出物が霧を噴きかけたように一面に散点していて、けれども、そのときは、痒(かゆ)くも、なんともありませんでし…