記憶の宮殿

僕は、記憶の宮殿を自由に旅する。太宰治がソウルフレンド。

2019-03-09から1日間の記事一覧

【日刊 太宰治全小説】#68「俗天使」

【冒頭】 晩ごはんを食べていて、そのうちに、私は箸(はし)と茶碗を持ったまま、ぼんやり動かなくなってしまって、家の者が、どうなさったの、と聞くから、私は、あ、厭(あ)きちゃったんだ、ごはんを、たべるのが厭きちゃったんだ、とそう言って、そのこ…