記憶の宮殿

僕は、記憶の宮殿を自由に旅する。太宰治がソウルフレンド。

2019-04-12から1日間の記事一覧

【日刊 太宰治全小説】#102「ろまん燈籠」その二

【冒頭】 たいてい末弟が、よく出来もしない癖に、まず、まっさきに物語る。そうして、たいてい失敗する。けれども末弟は、絶望しない。こんどこそと意気込む。 【結句】 祖母を追い出してから、末弟は、おもむろに所謂、自分の考えなるものを書き加えた。 …