記憶の宮殿

僕は、記憶の宮殿を自由に旅する。太宰治がソウルフレンド。

2019-05-16から1日間の記事一覧

【日刊 太宰治全小説】#136「正義と微笑」八

【冒頭】 五月九日。火曜日。 晴れ。きょうも学校を休む。大事な日なんだから仕方が無い。ゆうべは夢ばかり見ていた。着物の上に襦袢を着た夢を見た。あべこべである。へんな形であった。不吉な夢であった。さいさきが悪いと思った。 【結句】 いずれを見て…