記憶の宮殿

僕は、記憶の宮殿を自由に旅する。太宰治がソウルフレンド。

2019-05-30から1日間の記事一覧

【日刊 太宰治全小説】#150「右大臣実朝」二

【冒頭】 下々の口さがない人たちは、やれ尼御台(あまみだい)が専横の、執権相模守義時が陰険のと騒ぎ立てていた事もあったようでございますが、私たちの見たところでは、尼御台さまも相州さまも、それこそ竹を割ったようなさっぱりした御気性のお方でした…