記憶の宮殿

僕は、記憶の宮殿を自由に旅する。太宰治がソウルフレンド。

2019-07-14から1日間の記事一覧

【日刊 太宰治全小説】#195「舌切雀」(『お伽草紙』)

【冒頭】 私はこの「お伽草子」という本を、日本の国難打開のために敢闘している人々の寸暇における慰労のささやかな玩具として恰好のものたらしむべく、このごろ常に微熱を発している不完全のからだながら、命ぜられては奉公の用事に出勤したり、また自分の…