記憶の宮殿

僕は、記憶の宮殿を自由に旅する。太宰治がソウルフレンド。

2019-08-03から1日間の記事一覧

【日刊 太宰治全小説】#215「未帰還の友に」

【冒頭】 君が大学を出てそれから故郷の仙台の舞台に入営したのは、あれは太平洋戦争のはじまった翌年、昭和十七年の春ではなかったかしら。それから一年経って、昭和十八年の早春に、アス五ジウエノツクという君からの電報を受け取った。 【結句】 自分だけ…