記憶の宮殿

僕は、記憶の宮殿を、自由に旅する。太宰治が、ソウルフレンド。

2019-08-19から1日間の記事一覧

【日刊 太宰治全小説】#231「母」

【冒頭】昭和二十年の八月から約一年三箇月ほど、本州の北端の津軽の生家で、所謂(いわゆる)疎開生活をしていたのであるが、そのあいだ私は、ほとんど家の中ばかりにいて、旅行らしい旅行は、いちども、しなかった。いちど、津軽半島の日本海側の、或(あ)る…