記憶の宮殿

僕は、記憶の宮殿を自由に旅する。太宰治がソウルフレンド。

2019-08-28から1日間の記事一覧

【日刊 太宰治全小説】#240「斜陽」二

【冒頭】蛇(へび)の卵の事があってから、十日ほど経(た)ち、不吉な事がつづいて起り、いよいよお母さまの悲しみを深くさせ、そのお命を薄くさせた。 【結句】思うと、その日あたりが、私たちの幸福の最後の残り火の光が輝いた頃で、それから、直治(なおじ)が…