記憶の宮殿

僕は、記憶の宮殿を自由に旅する。太宰治がソウルフレンド。

2019-09-09から1日間の記事一覧

【日刊 太宰治全小説】#252「眉山」

【冒頭】これは、れいの飲食店閉鎖の命令が、未だ発せられない前のお話である。新宿辺も、こんどの戦火で、ずいぶん焼けたけれども、それこそ、ごたぶんにもれず最も早く復興したのは、飲み食いをする家であった。帝都座の裏の若松屋という、バラックではな…