記憶の宮殿

僕は、記憶の宮殿を自由に旅する。太宰治がソウルフレンド。

太宰治生誕111周年

【日めくり太宰治】12月1日

12月1日の太宰治。 1937年(昭和12年)12月1日。 太宰治 28歳。 十二月一日発行の「文藝」十二月号に「思案の敗北」を発表。 『思案の敗北』 今日は、太宰のエッセイ『思案の敗北』を紹介します。 『思案の敗北』は、1937年(昭和12年)…

【日めくり太宰治】11月30日

11月30日の太宰治。 1947年(昭和22年)11月30日。 太宰治 38歳。 十一月に書かれた、山崎富栄の日記。 太宰に付き添う富栄 今日は、太宰の愛人・山崎富栄が、1947年(昭和22年)11月24日から11月30日までに書いた日記を紹介…

【日めくり太宰治】11月29日

11月29日の太宰治。 1930年(昭和5年)11月29日。 太宰治 21歳。 午前八時頃、出漁しようとしていた浜上(はまじょう)の漁夫の一人に、苦悶中を発見されたが、女はすでに絶命していた。 鎌倉腰越町小動崎(こゆるぎがさき)での情死事件 193…

【日めくり太宰治】11月28日

11月28日の太宰治。 1930年(昭和5年)11月28日。 太宰治 21歳。 銀座裏のカフェー「ホリウッド」の女給通称田部(たなべ)あつみ(戸籍名田部シメ子、大正元年十二月二日生、十九歳)と識った。 太宰、田部(たなべ)あつみと小動崎(こゆるぎが…

【日めくり太宰治】11月27日

11月27日の太宰治。 1935年(昭和10年)11月27日。 太宰治 26歳。 随想「人物に就いて」で言及される、小舘保治郎没。 『人物に就いて』 1935年(昭和10年)11月27日、太宰のエッセイ『人物に就いて』の中に登場する小舘保治郎が…

【日めくり太宰治】11月26日

11月26日の太宰治。 1940年(昭和15年)11月26日。 太宰治 31歳。 十一月二十五日付発行の「帝国大学新聞」に「独語いつ時」(のち「かすかな声」と改題)を発表した。 『かすかな声』 今日は、太宰のエッセイ『かすかな声』を紹介します。 …

【日めくり太宰治】11月25日

11月25日の太宰治。 1946年(昭和21年)11月25日。 太宰治 37歳。 坂口安吾、織田作之助と、改造社主催の座談会に出席した。この記録は、「改造」には未掲載のまま、昭和二十四年一月一日付発行の「読物春秋」新年増大号に「歓楽極りて哀情…

【日めくり太宰治】11月25日

11月25日の太宰治。 1928年(昭和3年)11月25日。 太宰治 19歳。 青森に行き、平岡敏男(ひらおかとしお)とカフェー「太陽」で痛飲。 太宰、平岡敏男と痛飲 1928年(昭和3年)11月25日、官立弘前高等学校2年生の太宰は、青森市に行…

【日めくり太宰治】11月24日

11月24日の太宰治。 1944年(昭和19年)11月24日。 太宰治 35歳。 マリアナ基地を発進したアメリカ空軍B29型重爆撃機の大編隊が、三鷹町の北部に隣接する武蔵野中島飛行機上空に現れ爆撃攻撃をした。 戦時下における三鷹での太宰 194…

【日めくり太宰治】11月23日

11月23日の太宰治。 1930年(昭和5年)11月23日。 太宰治 21歳。 会談の結果、長兄文治は、生家からの分家除籍を条件として、初代との結婚を承諾した。 分家除籍と初代との結納 1930年(昭和5年)10月1日、太宰が東京帝国大学文学部…

【日めくり太宰治】11月22日

11月22日の太宰治。 1946年(昭和21年)11月22日。 太宰治 37歳。 夜、坂口安吾、織田作之助と、実業之日本社主催の座談会に出席した。司会は、平野謙。この時、織田作之助が一時間ほど遅刻し、太宰治と坂口安吾とは、座談会開始以前にすで…

【日めくり太宰治】11月22日

11月22日の太宰治。 1941年(昭和16年)11月22日。 太宰治 32歳。 「日記抄」を脱稿。 『日記抄』と太平洋戦争中の太宰 1941年(昭和16年)11月22日、太宰は『日記抄』を脱稿します。 『日記抄』は、1942年(昭和17年)1月…

【日めくり太宰治】11月21日

11月21日の太宰治。 1945年(昭和20年)11月21日。 太宰治 36歳。 青森市で四姉きやうの葬儀が行われ参列。焼香の時に「耐えきれず泣いてしまった」という。 太宰の四姉・小舘きやうの死 1945年(昭和20年)11月14日、小舘家の長…

【日めくり太宰治】11月20日

11月20日の太宰治。 1946年(昭和21年)11月20日。 太宰治 37歳。 牛込区矢来町七十一番地の新潮社を訪れ、「新潮」編集顧問の河盛好蔵(かわもりよしぞう)、「新潮」編集長斎藤十一(さいとうじゅういち)、出版部長の佐藤哲夫、野原一夫(のは…

【日めくり太宰治】11月19日

11月19日の太宰治。 1947年(昭和22年)11月19日。 太宰治 38歳。 十一月に書かれた、山崎富栄の日記。 富栄「こうした私の心の飛躍」 今日は、太宰の愛人・山崎富栄が、1947年(昭和22年)11月17日から11月23日までに書いた…

【日めくり太宰治】11月18日

11月18日の太宰治。 1940年(昭和15年)11月18日。 太宰治 31歳。 旧制新潟高校出身の野本秀雄(のもとひでお)の依頼を受け、新潟高等学校で講演をした。 太宰、新潟へゆく 1940年(昭和15年)10月下旬、太宰は、旧制新潟高校の卒業…

【日めくり太宰治】11月17日

11月17日の太宰治。 1941年(昭和16年)11月17日。 太宰治 32歳。 文士徴用令書を受けた。 太宰に文士徴用令書が届く 1941年(昭和16年)11月15日、太宰は「文士徴用令書」を受け取ります。同年12月8日、日本の機動部隊がハワ…

【日めくり太宰治】11月16日

11月16日の太宰治。 1938年(昭和13年)11月16日。 太宰治 29歳。 御坂峠を降りて、石原くらが見付けてくれた、石原家と齋藤家との中間辺り、甲府上府中中西寄りの、甲府市西竪町九十三番地の素人下宿寿館に止宿した。 太宰、天下茶屋を後に…

【日めくり太宰治】11月15日

11月15日の太宰治。 1947年(昭和22年)11月15日。 太宰治 38歳。 太田静子の弟太田通が来訪。 證(あかし)「この子は 私の 可愛い子」 1947年(昭和22年)3月中旬頃、太宰は、太田静子の住む下曽我の大雄山荘を訪れた際、静子から妊…

【日めくり太宰治】11月14日

11月14日の太宰治。 1946年(昭和21年)11月14日。 太宰治 37歳。 十一月十二日、十数名の人々に見送られ、羅紗(ラシャ)地の紺色に染め直した折襟の兵隊服、兵隊靴、それにゲートルを締めた姿で金木を出発。 太宰、金木から三鷹へ帰京 太宰…

【日めくり太宰治】11月13日

11月13日の太宰治。 1939年(昭和14年)11月13日。 太宰治 30歳。 「困惑の弁」十枚を脱稿。 『困惑の弁』 今日は、太宰のエッセイ『困惑の弁』を紹介します。 『困惑の弁』の原稿10枚は、1939年(昭和14年)11月13日に脱稿。翌…

【日めくり太宰治】11月12日

11月12日の太宰治。 1936年(昭和11年)11月12日。 太宰治 27歳。 午後一時ニ十分退院した。 太宰、東京武蔵野病院を退院 1936年(昭和11年)11月12日、太宰は、同年10月13日から1ヶ月間、パビナール中毒療養のために入院し…

【日めくり太宰治】11月11日

11月11日の太宰治。 1926年(大正15年)11月11日。 太宰治 17歳。 毎年慣例として開催されていた青森中学校弁論大会に出場した。 「ユーモアに就いて」熱弁を振る 1926年(大正15年)11月、青森県立青森中学校4年生の太宰は、毎年…

【日めくり太宰治】11月10日

11月10日の太宰治。 1934年(昭和9年)11月10日。 太宰治 25歳。 銀座「山の小舎」での「青い花」同人会に出席。 太宰と中原中也② 1934年(昭和9年)11月10日、太宰は情熱を注いでいた文芸同人誌「青い花」の同人会に出席しました。…

【日めくり太宰治】11月9日

11月9日の太宰治。 1945年(昭和20年)11月9日。 太宰治 36歳。 「パンドラの匣」四十一回から六十四回までを村上辰雄宛送付。 「大へん疲れてしまいました」 1945年(昭和21年)7月31日から、三鷹、甲府を経て、故郷・金木町へ疎開…

【日めくり太宰治】11月8日

11月8日の太宰治。 1926年(大正15年)11月8日。 太宰治 17歳。 十一月八日付で「蜃気楼(しんきろう)」十月号「壱週ママ年記念号」を発行。「モナコ小景しょうけい」を津島修治の署名で発表した。 『モナコ小景(しょうけい)』 今日は、太宰が青…

【日めくり太宰治】11月7日

11月7日の太宰治。 1929年(昭和4年)11月7日。 太宰治 20歳。 十一月頃、町の娘と郊外の原っぱで、カルモチン心中を図って未遂に終わったと伝えられる。 太宰、最初の心中未遂? 1929年(昭和4年)11月頃、太宰が官立弘前高等学校3年…

【日めくり太宰治】11月6日

11月6日の太宰治。 1938年(昭和13年)11月6日。 太宰治 29歳。 午後四時頃から、石原家で、井伏鱒二、斎藤文二郎、せいの立会いで、石原美知子の叔母二人を招き、結婚披露の宴が催された。 太宰と美知子の結婚披露宴 1938年(昭和13年…

【日めくり太宰治】11月5日

11月5日の太宰治。 1925年(大正14年)11月5日。 太宰治 16歳。 十一月六日付で、自らが中心となり、豊田雄一、中村貞次郎、金沢成造(戸籍名成蔵)、豊田のぶ子、桜田雅美、工藤竹三郎、津島礼治、外崎乾二(戸籍名幹二)、津島修治、越浪義…

【日めくり太宰治】11月4日

11月4日の太宰治。 1936年(昭和11年)11月4日。 太宰治 27歳。 太宰の入院中の三十一日間、毎日「看護日誌」が記録されている。 東京武蔵野病院入院中の太宰② 1936年(昭和11年)10月13日、太宰はパビナール中毒療養のため、北芳四…