記憶の宮殿

僕は、記憶の宮殿を、自由に旅する。太宰治が、ソウルフレンド。

【日刊 太宰治全小説】#263「グッド・バイ」作者の言葉

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【冒頭】

唐詩(とうしせん)の五言絶句の中に、人生別離の一句があり、私の()る先輩はこれを「サヨナラ」ダケガ人生ダ、と訳した。

【結句】

題して「グッド・バイ」現代の紳士淑女(しんししゅくじょ)の、別離百態と言っては大袈裟(おおげさ)だけれども、さまざまの別離の様相を写し得たら、さいわい。
 

「グッド・バイ 作者の言葉」について

新潮文庫『もの思う葦』所収。
・昭和23年7月1日、『朝日評論』三ノ七に掲載。


もの思う葦 (新潮文庫)

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全文掲載(「青空文庫」より)  

 唐詩選の五言絶句の中に、人生足別離の一句があり、私の或る先輩はこれを「サヨナラ」ダケガ人生ダ、と訳した。まことに、相逢った時のよろこびは、つかのまに消えるものだけれども、別離の傷心は深く、私たちは常に惜別の情の中に生きているといっても過言ではあるまい。
 題して「グッド・バイ」現代の紳士淑女の、別離百態と言っては大袈裟おおげさだけれども、さまざまの別離の様相を写し得たら、さいわい。 

 

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