記憶の宮殿

僕は、記憶の宮殿を自由に旅する。太宰治がソウルフレンド。

2019-08-11から1日間の記事一覧

【日刊 太宰治全小説】#223「春の枯葉」第三場

【冒頭】 (舞台中央まで来て、疲れ果てたる者の如く、かたわらの漁船に倒れるように寄りかかり)ああ、頭が痛い。これあ、ひどい。 【結句】 (奥田を見送り、それから、しゃがんで野中の肩をゆすぶる)もし、もし。風邪をひきますよ。さ、一緒に帰りましょ…