記憶の宮殿

僕は、記憶の宮殿を自由に旅する。太宰治がソウルフレンド。

2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

【日めくり太宰治】6月30日

6月30日の太宰治。 1941年(昭和16年)6月30日。 太宰治 32歳。 鶯谷の料亭「志保原」において、佐藤春夫夫妻の媒酌で、山岸外史と佐藤やすとの結婚披露宴があり、尽力した。 山岸外史の「再婚記」 6月11日の記事で、太宰が親友・山岸外史…

【日めくり太宰治】6月29日

6月29日の太宰治。 1936年(昭和11年)6月29日。 太宰治 27歳。 佐藤春夫と川端康成から手紙を受け取る。 佐藤春夫と川端康成からの手紙 1936年(昭和11年)6月29日は、4日前の6月25日に、処女短篇集『晩年』を刊行したばかりで…

【日めくり太宰治】6月28日

6月28日の太宰治。 1932年(昭和7年)6月28日。 太宰治 23歳。 六月下旬、留守中に刑事が二人訪れ、帰宅後すぐ引越しの話となり、翌日、小山誠一も手伝って転居した。 太宰の逃避行とその終焉 太宰は、内縁の妻・小山初代との生活を送りながら…

【日めくり太宰治】6月27日

6月27日の太宰治。 1947年(昭和22年)6月27日。 太宰治 38歳。 山崎富栄、六月二十七日の日記。 「太宰さんと旅をする」 今日は、1947年(昭和22年)6月27日付の山崎富栄の日記を引用して紹介します。 六月二十七日 太宰さんと旅を…

【日めくり太宰治】6月26日

6月26日の太宰治。 1945年(昭和20年)6月26日。 太宰治 36歳。 「お伽草紙」は、もう二、三十枚で完成となった。 太宰と弟子・菊田義孝(きくたよしたか) 1945年(昭和20年)3月10日、「東京大空襲」と呼ばれる、アメリカ空軍機B2…

【日めくり太宰治】6月25日

6月25日の太宰治。 1936年(昭和11年)6月25日。 太宰治 27歳。 六月二十五日付で、『晩年』が砂子屋(すなごや)書房から刊行された。 処女短篇集『晩年』刊行 1936年(昭和11年)6月25日付で、処女短篇集『晩年』が、砂子屋(すなごや…

【日めくり太宰治】6月24日

6月24日の太宰治。 1943年(昭和18年)6月24日。 太宰治 34歳。 昭和十八年六月頃初稿脱稿、昭和十九年一月中旬頃発表稿脱稿。 昭和十九年一月二十五日付の「日本医科大学殉公団時報」第七十号に「革財布」を発表した。この原稿は、日本医科大…

【日めくり太宰治】6月23日

6月23日の太宰治。 1937年(昭和12年)6月23日。 太宰治 28歳。 六月二十三日付で、中畑慶吉(なかはたけいきち)宛に葉書を送る。 太宰、鎌滝富方に引越す 1937年(昭和12年)6月21日。太宰は、前年1936年(昭和11年)11月1…

【日めくり太宰治】6月22日

6月22日の太宰治。 1936年(昭和11年)6月22日。 太宰治 26歳。 出来上がったばかりの『晩年』を、井伏鱒二宛に送付。 出来上がったかりの『晩年』を 太宰の処女短篇集『晩年』は、1936年(昭和11年)6月25日付で、砂子屋書房から刊…

【日めくり太宰治】6月21日

6月21日の太宰治。 1930年(昭和5年)6月21日。 太宰治 21歳。 午前三時十五分、三兄圭治が東京府豊玉郡戸塚町大字諏訪二百二十二番地において逝去した。死因は「肺結核兼尿路結核症」といわれる。享年二十七歳。 三兄・圭治の死 1930年(…

【日めくり太宰治】6月20日

6月20日の太宰治。 1940年(昭和15年)6月20日。 太宰治 31歳。 六月二十日付で小島一晃(こじまいっこう)詩集『天使魚』(赤塚書房)が刊行され、序文「蒼穹(そうきゅう)答えず」を収載した。小島一晃は、塩月赳(しおつきたけし)の友人で、台…

【日めくり太宰治】6月19日

6月19日の太宰治。 1909年(明治42年)6月19日。 太宰治 0歳。 青森県北津軽郡金木村大字金木字朝日山四百十四番地の新邸宅裏階段北側和室十畳間で、戸籍名津島修治が呱々(ここ)の声をあげた。 ダザイのトリセツ 1909年(明治42年)6月…

【日めくり太宰治】6月18日

6月18日の太宰治。 1941年(昭和16年)6月18日。 太宰治 31歳。 六月十八日付で、小山清(こやまきよし)にハガキを送る。 小山清にとってのLast man 小山清(こやまきよし)(1911~1965)は、太宰の弟子です。戦時中、太宰が甲府や金木…

【日めくり太宰治】6月17日

6月17日の太宰治。 1948年(昭和23年)6月17日。 太宰治 38歳。 六月十五日から六月二十日にかけて、太宰失踪について新聞報道される。 心中事件後の朝日新聞報道 1948年(昭和23年)6月13日未明。太宰が愛人・山崎富栄とともに玉川…

【日めくり太宰治】6月16日

6月16日の太宰治。 1920年(大正9年)6月16日。 太宰治 10歳。 金木町の火事で、級友の今多市が逝去。葬儀で級友を代表し、弔詞(ちょうし)を読んだ。 太宰が級友に読んだ弔詞(ちょうし) 今日、紹介するのは、太宰が金木尋常小学校5年生の時の…

【日めくり太宰治】6月15日

6月15日の太宰治。 1946年(昭和21年)6月15日。 太宰治 36歳。 六月十五日付発行の「東奥日報」に「政治家と家庭」を発表。 『政治家と家庭』 今日は、太宰のエッセイ『政治家と家庭』を紹介します。 『政治家と家庭』は、1946年(昭和2…

【日めくり太宰治】6月14日

6月14日の太宰治。 1948年(昭和23年)6月14日。 太宰治 38歳。 遺書を発見。美知子、仕事部屋先の鶴巻幸之助、出版雑誌社、友人宛などがあり、三人の子供たちへの蟹(かに)の玩具、友人たちへの遺品、「グッド・バイ」十回分の校正刷と、十三…

【日めくり太宰治】6月13日

6月13日の太宰治。 1948年(昭和23年)6月13日。 太宰治 38歳。 午後十一時半から十四日午前四時頃までの間に、普段着の軽装で山崎富栄と家出、玉川上水に入水した死亡時刻は十四日午後一時頃と推定されている。 太宰と富栄、玉川上水に入水す…

【日めくり太宰治】6月12日

6月12日の太宰治。 1948年(昭和23年)6月12日。 太宰治 38歳。 昼過ぎ、大宮の宇治病院を訪れる。 太宰心中前日、大宮を訪問 1948年(昭和23年)6月12日。 太宰が玉川上水で、愛人の山崎富栄と心中する前日です。 太宰は、6月6日…

【日めくり太宰治】6月11日

6月11日の太宰治。 1941年(昭和16年)6月11日。 太宰治 31歳。 六月十一日付で、山岸外史(やまぎしがいし)にハガキを送る。 太宰、山岸に再婚のすゝめ 今日、紹介するのは、1941年(昭和16年)6月11日付で、太宰が親友の山岸外史(や…

【日めくり太宰治】6月10日

6月10日の太宰治。 1947年(昭和22年)6月10日。 太宰治 37歳。 山崎富栄、六月十日の日記。 太宰、富栄に「別れよう――」 まずは、1947年(昭和22年)6月10日付の山崎富栄の日記を引用します。 六月十日 苦労しています。 三鷹では生…

【日めくり太宰治】6月9日

6月9日の太宰治。 1939年(昭和14年)6月9日。 太宰治 29歳。 六月九日付で、砂子屋書房(すなごやしょぼう) 山崎剛平(やまざきごうへい)宛にハガキを送る。 太宰、創作集の装幀(そうてい)を依頼する 今日紹介するのは、1939年(昭和14年)…

【日めくり太宰治】6月8日

6月8日の太宰治。 1939年(昭和14年)6月8日。 太宰治 29歳。 六月一日付発行の「月刊文章」六月号に「春昼(しゅんちゅう)」を発表。 『春昼(しゅんちゅう)』 今日は、太宰のエッセイ『春昼(しゅんちゅう)』を紹介します。 『春昼(しゅんちゅう)…

【日めくり太宰治】6月7日

6月7日の太宰治。 1941年(昭和16年)6月7日。 太宰治 31歳。 午前一時〇分、長女園子が、東京府北多摩郡三鷹町下連雀百十三番地において誕生した。 長女・園子の誕生 今日は、太宰の長女・津島園子(1941~2020)が生まれた日です。太…

【日めくり太宰治】6月6日

6月6日の太宰治。 1948年(昭和23年)6月6日。 太宰治 38歳。 朝、何時ものように「仕事部屋に行ってくるよ」といって、気軽に家を出たまま、自宅には帰らなかった。 最後の「行ってくるよ」 前日の1948年(昭和23年)6月5日、太宰は、…

【日めくり太宰治】6月5日

6月5日の太宰治。 1948年(昭和23年)6月5日。 太宰治 38歳。 六月四日の夕方、自宅から打電して、「新潮」編輯記者野平健一を呼び、ほとんど徹夜して、「如是我聞(にょぜがもん)(四)」を口述筆記させ、六月五日に完成した。 『如是我聞(にょ…

【日めくり太宰治】6月4日

6月4日の太宰治。 1939年(昭和14年)6月4日。 太宰治 29歳。 六月二日、朝六時、美知子とともに甲府を出発し、貸家を捜すために上京。 難航する東京での貸家捜し 5月26日の記事で、太宰が、お目付け役・中畑慶吉(なかはたけいきち)宛の手紙…

【日めくり太宰治】6月3日

6月3日の太宰治。 1944年(昭和19年)6月3日。 太宰治 34歳。 夜、「五月雨の木の晩暗の下草に蛍火はつか忍びつつ燃ゆ」と短冊に書き、中村貞次郎(さだじろう)宅に残した。この「蛍火」が、その後、中村貞次郎の胸中で燃え続けたという。 太宰の…

【日めくり太宰治】6月2日

6月2日の太宰治。 1947年(昭和22年)6月2日。 太宰治 37歳。 六月二日付で、伊馬春部(いまはるべ)宛に手紙を送る。 太宰作品のNHKラジオ放送 伊馬春部(いまはるべ)(1908~1984)は、福岡県生まれの劇作家、放送作家。太宰の無二の…

【日めくり太宰治】6月1日

6月1日の太宰治。 1936年(昭和11年)6月1日。 太宰治 28歳。 六月一日付発行の「文藝」六月号に「悶悶日記(もんもんにっき)」を発表した。 『悶悶日記(もんもんにっき)』 今日は、太宰のエッセイ『悶悶日記(もんもんにっき)』を紹介します。 『…