記憶の宮殿

僕は、記憶の宮殿を、自由に旅する。太宰治が、ソウルフレンド。

記憶の宮殿

【日めくり太宰治】1月25日

1月25日の太宰治。 1940年(昭和15年)1月25日。 太宰治 30歳。 一月二十五日付発行の「三田新聞」に「心の王者」を発表した。 『心の王者』 「三田新聞」は、1917年(大正6年)に慶應義塾大学で創刊された、日本で最初の学生新聞です。…

【日めくり太宰治】1月24日

1月24日の太宰治。 1935年(昭和10年)1月24日。 太宰治 25歳。 井伏鱒二の紹介で、当時東京帝国大学仏蘭西文学科講師をしていた中島健蔵を、檀一雄とともに研究室に訪ね、「鉢の木」で逢って九時頃まで会談した。 東京帝大を卒業するために …

【日めくり太宰治】1月23日

1月23日の太宰治。 1926年(大正15年)1月23日。 太宰治 16歳。 一月二十三日付で「蜃気楼(しんきろう)」一月号を刊行。「負けぎらいト敗北ト」を津島修治の署名で発表したほか、他の同人と共に「巻頭言」を書き、「合評記」にも参加し、巻末…

【日めくり太宰治】1月22日

1月22日の太宰治。 1934年(昭和9年)1月22日。 太宰治 24歳。 東京市杉並区天沼一ノ一三六 飛島方より 東京市中野区上高田二六七 山之内努方 久保隆一郎宛 前略 十八日朝より発熱。十八日夜、四十度突破。十九日、二十日にいたるも熱さめず。…

【日めくり太宰治】1月21日

1月21日の太宰治。 1947年(昭和22年)1月21日。 太宰治 37歳。 東京都下三鷹町下連雀一一三より 奈良市北市町七三番地ノ二 横田俊一宛 東京移住以来、何やらかやら用事に追われて、御ぶさた申し、相すみませんでした。 御問い合せの件、伊豆…

【日めくり太宰治】1月20日

1月20日の太宰治。 1942年(昭和17年)1月20日頃。 太宰治 32歳。 三田循司に「招集令」が来て、葉書で知らされ、「生きる道が一すぢクツキリ印されて、あざやかな気が致しました。」と返信。 『散華』のモデル・三田循司 三田循司(みたじゅん…

【日めくり太宰治】1月19日

1月19日の太宰治。 1933年(昭和8年)1月19日。 太宰治 23歳。 大鹿卓(おおしかたく)、神戸雄一(かんべゆういち)、古谷綱武(ふるやつなたけ)、木山捷平(きやましょうへい)、新庄嘉章(しんじょうよしあきら)、今官一(こんかんいち)、藤原定(ふじ…

【日めくり太宰治】1月18日

1月18日の太宰治。 1916年(大正5年)1月18日。 太宰治 6歳。 従姉(じゅうし)リエの夫季四郎(すえしろう)が、津島歯科医院を開業するため、叔母キヱの一家が北津軽郡五所川原町字蝉ノ羽五十番地にヤマショウ(“正”の上に“ヘ”)の屋号で分家…

【日めくり太宰治】1月17日

1月17日の太宰治。 1944年(昭和19年)1月17日。 太宰治 34歳。 日本文学報国会小説部会幹事会が開催され、「五大宣言小説化」の件が審議されている。この時、太宰治は「執筆候補者」に「選定」されたものと思われる。 『惜別』の意図 同19…

【日めくり太宰治】1月16日

1月16日の太宰治。 1939年(昭和14年)1月16日。 太宰治 29歳。 石原家の母くらと二人で、二十円を半分ずつ出し合い、末広(すえひろ)と菓子とを添えて、斎藤文二郎宅へ正式にお礼に行った。 結婚のお礼回り 妻・美知子の母親・くらと一緒に、…

【日めくり太宰治】1月15日

1月15日の太宰治。 1941年(昭和16年)1月15日。 太宰治 31歳。 美知子とともに伊豆伊東温泉に一泊旅行をした。 太宰と旅行 太宰と旅行について、津島美知子『回想の太宰治』からの引用で見ていきます。 昭和十五、六年頃はまだ戦争の影響もさ…

【日めくり太宰治】1月14日

1月14日の太宰治。 1946年(昭和21年)1月14日。 太宰治 36歳。 青森県金木町 津島文治方より 仙台市東三番丁 河北新報社出版局 村上辰雄宛 拝復、本日二千円たしかに頂戴(ちょうだい)仕(つかまつ)りました。受領書、別に同封いたしました…

【日めくり太宰治】1月13日

1月13日の太宰治。 1944年(昭和19年)1月13日。 太宰治 34歳。 「東京新聞」に「横綱」を発表。 太宰と相撲(すもう) 太宰は、相撲についてのエッセイを「横綱」含めて3本書いています。 今回は、太宰が相撲について書いたエッセイ3本を発表…

【日めくり太宰治】1月12日

1月12日の太宰治。 1944年(昭和19年)1月12日。 太宰治 34歳。 1月10日から13日まで、熱海の山王ホテルに滞在して、八木隆一郎、如月敏とともに、「佳日」の脚色に当たった。 太宰と映画 この年の1月3日、東宝プロデューサー山下良三…

【日めくり太宰治】1月11日

1月11日の太宰治。 1938年(昭和13年)1月11日。 太宰治 28歳。 東京市杉並区天沼一ノ二一三 鎌滝方より 東京市下谷区上野桜木町二七 山崎剛平方 尾崎一雄宛 拝啓 昨年は、いろいろ御むりをお願いいたし、さぞ ごめいわく でございましたでし…

【日めくり太宰治】1月10日

1月10日の太宰治。 1947年(昭和22年)1月10日。 太宰治 37歳。 午後七時十分、織田作之助が、東京病院で宿痾(しゅくあ)の肺結核のため激しく喀血して逝去した。 織田君の死 今日は、作家・織田作之助(1913-1947)の命日です。織田…

【日めくり太宰治】1月9日

1月9日の太宰治。 1933年(昭和8年)1月9日。 太宰治 23歳。 津島修治は、青森検事局に出頭し、様々に調べられ左翼運動との絶縁を誓約、事後処理いっさい長兄文治に託して帰宅の許可を得、何処へも立寄らず状況の途に就いたと考えられる。以来、…

【日めくり太宰治】1月8日

1月8日の太宰治。 1939年(昭和14年)1月8日。 太宰治 29歳。 午後、井伏鱒二宅で、井伏鱒二夫妻が媒酌し、山田貞一、宇多子夫妻(石原家名代)、斎藤文二郎夫人、中畑慶吉(津島家名代)、北芳四郎などが同席、計九人で、石原美知子との結婚式…

【日めくり太宰治】1月7日

1月7日の太宰治。 1939年(昭和14年)1月7日。 太宰治 29歳。 挙式の前日、杉並区清水町二十四番地の井伏鱒二宅に行ったところ、中畑慶吉の配慮で、挙式用の黒羽二重の紋服一重ね、袴、絹の縞の着物一重ねが届けられていて、感激したという。 太…

【日めくり太宰治】1月6日

1月6日の太宰治。 1947年(昭和22年)1月6日。 太宰治 37歳。 木枯の強く吹くなか、太田静子が三鷹郵便局近くの仕事部屋を訪れた。吉祥寺の「コスモス」の奥座敷に案内して、太田静子に勧めて書き続けさせていた日記を見たいと伝えた。 太宰と日…

【日めくり太宰治】1月5日

1月5日の太宰治。 1929年(昭和4年)1月5日。 太宰治 19歳。 午後零時十五分、青森中学校在学中の弟礼治が、青森市大字寺町四十六番地の県立病院で、敗血症のために突如逝去した。享年十七歳。アヤ達十人が馬橇(ばそり)二台で五所川原駅まで遺骸…

【日めくり太宰治】1月4日

1月4日の太宰治。 1939年(昭和14年)1月4日。 太宰治 29歳。 甲府市西竪町九三 壽館より 東京府大島元村 柳川館本館 高田英之助宛 大島に居るとは、知らなかった。十二月三十一日、君とお逢いするのをたのしみにしていたのでした。おからだ、大…

【日めくり太宰治】1月3日

1月3日の太宰治。 1933年(昭和8年)1月3日。 太宰治 23歳。 袴(はかま)を着けて服装を改め、緊張した面持ちで、今官一とともに井伏鱒二を訪問。以後、疎開中を除き、井伏家参上が正月の恒例となった。同日、筆名「太宰治」を決定したと推定され…

【日めくり太宰治】1月2日

1月2日の太宰治。 1940年(昭和15年)1月2日。 太宰治 30歳。 正月三箇日の間に、昭和十一年十月以後、破門のようになっていて無沙汰していた、佐藤春夫宅にも年始の挨拶に行った。 佐藤春夫に宛てた1mの書簡 なぜ、太宰は1936年(昭和11…

【日めくり太宰治】1月1日

1月1日の太宰治。 1942年(昭和17年)1月1日。 太宰治 32歳。 文士徴用(ぶんしちょうよう)で南方に行っている井伏鱒二宅に、留守見舞いを兼ねて、亀井勝一郎(かめいかついちろう)、伊馬鵜平(いまうへい)と年始の挨拶に行った。当日、井伏家の庭…

【日めくり太宰治】生誕111周年企画、2020年1月1日スタート!

2018年は、太宰治 没後70年。 2019年は、太宰治 生誕110周年。 2年続けて太宰イヤーが続き、 太宰の故郷である青森県五所川原市をはじめ、同県弘前市、東京都三鷹市、同練馬区石神井、埼玉県大宮市、千葉県船橋市、山梨県甲府市、静岡県沼津市…

【日刊 太宰治全小説】完結のお礼

いつも【日刊 太宰治全小説】をご覧頂き、誠にありがとうございます。 今日も、いつもの時間に、しれっと更新しましたが、おかげさまで、昨日の更新分を以って、無事に完結致しました。 今年2019年が、太宰治生誕110周年にあたるという事もあり、「太宰治は…

【日刊 太宰治全小説】#276「グッド・バイ」コールド・ウォー(二)

【冒頭】 こうなったら、とにかく、キヌ子を最大限に利用し活用し、一日五千円を与える他は、パン一かけら、水一ぱいも饗応(きょうおう)せず、思い切り酷使(こくし)しなければ、損だ。温情は大の禁物(きんもつ)、わが身の破滅。 【結句】 彼は、めっきりキヌ…

【日刊 太宰治全小説】#275「グッド・バイ」コールド・ウォー(一)

【冒頭】 田島は、しかし、永井キヌ子に投じた資本が、惜しくてならぬ。こんな、割の合わぬ商売をした事が無い。 【結句】 「五千円で、たのみます。」「ばかねえ、あなたは。」くっくっ笑う声が聞える。承知の気配だ。 「グッド・バイ コールド・ウォー(一…

【日刊 太宰治全小説】#274「グッド・バイ」怪力(四)

【冒頭】 「ピアノが聞えるね。」彼は、いよいよキザになる。眼を細めて、遠くのラジオに耳を傾ける。 【結句】 色男としての歴史に於いて、かつて無かった大屈辱にはらわたの煮えくりかえるのを覚えつつ、彼はキヌ子から恵まれた赤いテープで、眼鏡をつくろ…