記憶の宮殿

僕は、記憶の宮殿を自由に旅する。太宰治がソウルフレンド。

桜桃

【太宰治】初出誌で読む『桜桃』

”桜桃忌”の由来である太宰治の短篇『桜桃』。人気の「初版本」ではなく、よりマニアックな「初出誌」で、幸せで素敵な瞬間を共有できたら嬉しいです。

【日刊 太宰治全小説】#255「桜桃」

【冒頭】子供より親が大事、と思いたい。 【結句】しかし、父は、大皿に盛られた桜桃を、極めてまずそうに食べては種を吐き、食べては種を吐き、そうして心の中で虚勢(きょせい)みたいに呟(つぶや)く言葉は、子供よりも親が大事。 「桜桃(おうとう)」につい…