記憶の宮殿

僕は、記憶の宮殿を自由に旅する。太宰治がソウルフレンド。

2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧

【日めくり太宰治】4月30日

4月30日の太宰治。 1940年(昭和15年)4月30日。 太宰治 30歳。 井伏鱒二、伊馬春部、および、井伏鱒二宅に出入りしていた文学青年で早稲田大学文学部学生であった石川隆士(国文学科)、則藤大蔵(仏蘭西文学科)、佐藤安人(あんじん)(英文…

【日めくり太宰治】4月29日

4月29日の太宰治。 1948年(昭和23年)4月29日。 太宰治 38歳。 筑摩書房主古田晁(ふるたあきら)の計らいで、大宮市大門町三丁目百三番地の小野沢清澄方の奥の間の八畳と三畳との二間を借り、三畳の間を仕事部屋として「人間失格」の「第三の…

【日めくり太宰治】4月28日

4月28日の太宰治。 1943年(昭和18年)4月28日。 太宰治 33歳。 四月二十八日付で、山岸外史(やまぎしがいし)宛に葉書を送る。 太宰、友人のために奔走する まずは、4月28日付で、太宰が山岸外史(やまぎしがいしに宛てて書いたハガキを紹介…

【日めくり太宰治】4月27日

4月27日の太宰治。 1932年(昭和7年)4月27日。 太宰治 22歳。 四月 小舘善四郎(こだてぜんしろう)(大正三年十一月二十九日生、十九歳)が帝国美術学校西洋画科に入学、小舘保と葛西信造とが住んでいた四谷区坂町の借家に同居するようになって…

【日めくり太宰治】4月26日

4月26日の太宰治。 1942年(昭和17年)4月26日。 太宰治 32歳。 この年の春頃から、吉祥寺駅南口の武蔵野町吉祥寺2737番地の「さかい屋」(古物商)の店の北側の一部にあった「コスモス」に通い始め、以後常用した。太宰治周辺では、「吉…

【日めくり太宰治】4月25日

4月25日の太宰治。 1946年(昭和21年)4月25日。 太宰治 36歳。 越野(こしの)タケが、津島文治の当選祝いの挨拶や祖母の見舞いを兼ね、疎開中の修治にも逢いたくて、小泊から金木の実家に里帰りし、津島家を訪れた。 疎開中の太宰に「たけさん…

【日めくり太宰治】4月24日

4月24日の太宰治。 1943年(昭和18年)4月24日。 太宰治 33歳。 阿部合成(あべごうせい)の画会に出席。 太宰と阿部「思い出果てなし」 阿部合成(あべごうせい)(1910~1972)は、太宰の1つ年下の画家です。太宰は、金木尋常小学校を…

【日めくり太宰治】4月23日

4月23日の太宰治。 1925年(大正14年)4月23日。 太宰治 15歳。 四月 弟礼治が、青森中学校に進学し豊田家に止宿、同居することになった。 「N君」中村貞次郎(なかむらさだじろう)が語る中学時代 太宰の弟・津島礼治は、太宰の3つ下の弟です…

【日めくり太宰治】4月22日

4月22日の太宰治。 1946年(昭和21年)4月22日。 太宰治 36歳。 四月二十二日付で、堤重久(つつみしげひさ)宛に手紙を送る。 堤重久(つつみしげひさ)に宛てた手紙 今日は、太宰が一番弟子の堤重久(つつみしげひさ)に送った手紙を紹介します。 …

【日めくり太宰治】4月21日

4月21日の太宰治。 1916年(大正5年)4月21日。 太宰治 6歳。 四月、金木村大字金木字菅原十九番地にあった金木第一尋常小学校に入学。 太宰、金木第一尋常小学校に入学 1916年(大正5年)4月、6歳の津島修治(太宰の本名)は、金木第一…

【日めくり太宰治】4月20日

4月20日の太宰治。 1948年(昭和23年)4月20日。 太宰治 38歳。 四月二十日付で第一回配本の『太宰治全集第二巻虚構の彷徨』を八雲書店(やぐもしょてん)から刊行した。 最初の全集を刊行した八雲書店(やぐもしょてん) 1948年(昭和23年…

【日めくり太宰治】4月19日

4月19日の太宰治。 1946年(昭和21年)4月19日。 太宰治 36歳。 四月十九日付で、井伏鱒二宛にハガキを送る。 戦後の原稿用紙不足 今日は、太宰が師匠・井伏鱒二に送ったハガキを紹介します。太宰は故郷の青森県金木町へ、井伏も故郷の広島県…

【日めくり太宰治】4月18日

4月18日の太宰治。 1927年(昭和2年)4月18日。 太宰治 17歳。 弘前高等学校の入学式が挙行され列席。 太宰、弘前高等学校に入学 1927年(昭和2年)3月17日から23日まで、官立弘前高等学校の第二班入学者選抜試験が、24日から25…

【日めくり太宰治】4月17日

4月17日の太宰治。 1936年(昭和11年)4月17日。 太宰治 26歳。 四月十七日付で、淀野隆三(よどのりゅうぞう)宛に手紙を送る。 太宰、お金の無心をする 今日は、太宰が淀野隆三(よどのりゅうぞう)に送った手紙を紹介します。 まずは、実際に太…

【日めくり太宰治】4月16日

4月16日の太宰治。 1948年(昭和23年)4月16日。 太宰治 38歳。 山崎富栄が、太田静子宛の手紙を「太宰代理」として代筆。 富栄、太田静子への手紙を代筆 1947年(昭和22年)11月12日、太田静子は、娘・治子さんを出産します。 同月…

【日めくり太宰治】4月15日

4月15日の太宰治。 1931年(昭和6年)4月15日。 太宰治 21歳。 大学入学当初から、五、六人集っては俳諧の運座を開催したりしていたが、この年から翌昭和七年にかけては「朱麟」または「朱鱗」と号して、俳諧に凝っていた。 「俳人」太宰治 1…

【日めくり太宰治】4月14日

4月14日の太宰治。 1931年(昭和6年)4月14日。 太宰治 21歳。 津久井信也が弘前高等学校から東京帝国大学文学部支那哲学科に進学し、訪れるようになった。 同郷の在京学生を左翼運動に勧誘? 津久井信也は、太宰の出身校である弘前高等学校の…

【日めくり太宰治】4月13日

4月13日の太宰治。 1945年(昭和20年)4月13日。 太宰治 35歳。 小山清(こやまきよし)は三鷹の家に帰り、以後、疎開中の留守宅を守った。 太宰、甲府へ疎開する 小山清こやまきよしは太宰の弟子で、1945年(昭和20年)3月10日の「東…

【日めくり太宰治】4月12日

4月12日の太宰治。 1947年(昭和22年)4月12日。 太宰治 37歳。 三鷹町下連雀二百三十五番地の田辺精肉店(田辺万歳、かつ夫妻経営)敷地内にあった同店所有の西側の離れのアパートの奥の四畳半の一室に、仕事部屋を移した。 田辺精肉店の裏の…

【日めくり太宰治】4月11日

4月11日の太宰治。 1933年(昭和17年)4月11日。 太宰治 32歳。 四月十一日付発行の「藝術新聞」に「一問一答/三十歳の弁」(のち副題を削除)を発表。 『一問一答』 エッセイ『一問一答』は、1942年(昭和17年)4月11日発行の「藝…

【日めくり太宰治】4月10日

4月10日の太宰治。 1942年(昭和17年)4月10日。 太宰治 32歳。 正午頃宿を払って帰途に着き、桜並木の植わった川沿いに二俣尾駅まで歩いて降くだったという。 堤重久(つつみしげひさ)の出征壮行会の帰途 4月9日の記事で、太宰の弟子・堤重…

【日めくり太宰治】4月9日

4月9日の太宰治。 1942年(昭和17年)4月9日。 太宰治 32歳。 堤重久(つつみしげひさ)と、堤の三人の友人桂英澄(京都帝国大学文学部美学科)、石澤深美(慶応義塾大学文学部独逸文学科)、池田正憲(東京帝国大学文学部仏蘭西文学科)と、それ…

【日めくり太宰治】4月8日

4月8日の太宰治。 1948年(昭和23年)4月8日。 太宰治 38歳。 あさ、聖子ちゃんみえる。新潮社退社について御相談にみえる。つづいて八木岡さんみえる。うるさいことがらばかり。 おひる寝。大変御疲れの御様子。街で蟹を買う。修治さん大喜びで…

【日めくり太宰治】4月7日

4月7日の太宰治。 1948年(昭和23年)4月7日。 太宰治 38歳。 井伏鱒二選集「後記」を石井立(いしいたつ)に口述筆記させた。 『井伏鱒二選集 第三巻 後記』 石井立(いしいたつ)は、筑摩書房の出版部員です。 今回、太宰が石井に後記を口述筆記さ…

【日めくり太宰治】4月6日

4月6日の太宰治。 1948年(昭和23年)4月6日。 太宰治 38歳。 朝、石井さんみえて、書物をとりにゆかれる。野平さんの口述筆記(如是我聞(にょぜがもん)二回)はじめられる。 ―山崎富栄の日記より 『如是我聞(にょぜがもん)』の口述筆記① 朝、太…

【日めくり太宰治】4月5日

4月5日の太宰治。 1937年(昭和12年)4月5日。 太宰治 27歳。 鰭崎潤(ひれざきじゅん)宛「お話申したきこともございますゆゑ、すぐに遊びにおいで下さい。/お待ち申して居ります。」と記した葉書を投函。 太宰にとっての初代 太宰は、4月5日…

【日めくり太宰治】4月4日

4月4日の太宰治。 1935年(昭和10年)4月4日。 太宰治 25歳。 腹痛を訴え、腹部を蒟蒻(こんにゃく)で温めたりしたが治らず、東京市杉並区阿佐ヶ谷四丁目九百番地の外科の篠原病院に行って診察を受ける。 太宰は、本当に麻薬中毒だったのか? 3…

【日めくり太宰治】4月3日

4月3日の太宰治。 1945年(昭和20年)4月3日。 太宰治 35歳。 夜十二時に警報が出た。 「東京大空襲」以後、甲府疎開まで 3月10日の記事でも紹介しましたが、1945年(昭和20年)は、第二次世界大戦中、東京が106回の空襲を受けた中…

【日めくり太宰治】4月2日

4月2日の太宰治。 1944年(昭和19年)4月2日。 太宰治 34歳。 四月一日付発行の「映画評論」四月号に「芸術ぎらい」を発表。 『芸術ぎらい』 今日は、1944年(昭和19年)4月1日発行の『映画評論』第一巻第四号の「随感」欄に発表された…

【日めくり太宰治】4月1日

4月1日の太宰治。 1922年(大正11年)4月1日。 太宰治 12歳。 学力補充のため、金木町郊外の大字金木字芦野の松林のなかにあった、金木と嘉瀬、喜良市、武田の四か村の組合立として明治二十六年五月に創立された明治高等小学校に入学し、一年間…