記憶の宮殿

僕は、記憶の宮殿を自由に旅する。太宰治がソウルフレンド。

2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

【日めくり太宰治】5月31日

5月31日の太宰治。 1939年(昭和14年)5月31日。 太宰治 29歳。 五月三十一日付で、竹村書房 竹村坦(たけむらたん)宛に手紙を送る。 「全く望外の印税」速達で届く まずは、1939年(昭和14年)5月31日付で出された、太宰の手紙を紹介…

【日めくり太宰治】5月30日

5月30日の太宰治。 1937年(昭和12年)5月30日。 太宰治 27歳。 五月下旬、早稲田大学出身の、浅見淵(ふかし)の親友浅沼悦太郎の招きで、浅見淵、井伏鱒二、川崎長太郎、秋沢三郎、永松定、塩月赳(たけし)等と三宅島に行って、汽船発着所の二…

【日めくり太宰治】5月29日

5月29日の太宰治。 1945年(昭和20年)5月29日。 太宰治 35歳。 五月下旬か六月上旬の頃、甲府市郊外、山向こうの御岳昇仙峡の入口の近くにある千代田村(ちよたむら)上野の石原家の遠戚久保寺家に、約七粁(キロメートル)の道程を、自ら大八車…

【日めくり太宰治】5月28日

5月28日の太宰治。 1941年(昭和16年)5月28日。 太宰治 31歳。 五月頃、堤重久と吉祥寺駅辺りの飲み屋を遍歴し、井之頭公園を散歩した。 真夜中のサイダー 今日は、太宰が一番弟子の堤重久と、吉祥寺駅周辺の飲み屋を飲み歩いたあと、井之頭…

【日めくり太宰治】5月27日

5月27日の太宰治。 1944年(昭和19年)5月27日。 太宰治 34歳。 五月二十七日、バスで十一時に小泊に着いた太宰治は、越野家に行ったが、留守であった。 太宰の『津軽』旅行④:鯵ヶ沢~小泊 今日は、5月24日に紹介した、太宰の『津軽』執筆…

【日めくり太宰治】5月26日

5月26日の太宰治。 1939年(昭和14年)5月26日。 太宰治 29歳。 太宰が、浅川、八王子、国分寺近辺で貸家捜しをはじめる。 太宰、東京への移転を切望 1939年(昭和14年)1月8日、太宰は、師匠・井伏鱒二の媒酌で、石原美知子と結婚。…

【日めくり太宰治】5月25日

5月25日の太宰治。 1947年(昭和22年)5月25日。 太宰治 37歳。 朝からビールを飲み、午後、画室で太田静子をモデルに絵を描き、それを彼女に渡して桜井浜江宅を辞し、太田静子と別れた。 太田静子の三鷹来訪 今日、紹介するのは、太宰と山崎…

【日めくり太宰治】5月24日

5月24日の太宰治。 1944年(昭和19年)5月24日。 太宰治 34歳。 金木町の生家に帰る。 太宰の『津軽』旅行③:金木~深浦 今日は、5月17日に紹介した、太宰の『津軽』執筆のための故郷・津軽旅行の様子を紹介する、第3回目です。 前回は、…

【日めくり太宰治】5月23日

5月23日の太宰治。 1948年(昭和23年)5月23日。 太宰治 38歳。 五月二十三日から二十七日付、山崎富栄の日記。 「修治さんに、憂鬱(ゆううつ)な嫉妬と不安」 今日は、山崎富栄が 1948年(昭和38年)5月23日~5月27日までの5日間…

【日めくり太宰治】5月22日

5月22日の太宰治。 1948年(昭和23年)5月22日。 太宰治 38歳。 山崎富栄、五月二十二日の日記。 「恋している女があるんだ」 まずは、1948年(昭和23年)5月22日付の山崎富栄の日記を引用してみます。 五月二十二日「僕ね、こないだ…

【日めくり太宰治】5月21日

5月21日の太宰治。 1947年(昭和22年)5月21日。 太宰治 37歳。 三鷹町上連雀八百四番地の藤田利三郎宅の一室を借りて仕事部屋とし、六月末までここで、「斜陽」を執筆。第八章まで、百八十枚を書き上げた。 太宰を占う、若い女性占い師 太宰…

【日めくり太宰治】5月20日

5月20日の太宰治。 1946年(昭和21年)5月20日。 太宰治 36歳。 五月中旬、芥川比呂志(あくたがわひろし)が、加藤道夫らと創設した思想座での「新ハムレット」の上演許可を得るために復員姿で来訪。 芥川比呂志(あくたがわひろし)、太宰を訪問…

【日めくり太宰治】5月19日

5月19日の太宰治。 1930年(昭和5年)5月19日。 太宰治 20歳。 五月中旬、井伏鱒二に神田区須田町の作品社事務室で逢った。 師匠・井伏鱒二との出会い 1930年(昭和5年)5月中旬。太宰は、神田区須田町にある「作品社」の事務室に、井伏…

【日めくり太宰治】5月18日

5月18日の太宰治。 1912年(明治45年)5月18日。 太宰治 2歳。 五月十七日、父源右衛門(げんえもん)が、第十一回衆議院議員総選挙に立憲政友会から立候補して、郡部の選挙区で二千百九十点を獲得、第三席で当選した。 五月十八日付で各紙に報道…

【日めくり太宰治】5月17日

5月17日の太宰治。 1944年(昭和19年)5月17日。 太宰治 34歳。 中村貞次郎(なかむらさだじろう)とともに発ち、今別の松尾清照の家に立ち寄ったあと、その夜は三厩の丸山旅館(仙龍園)で一泊。 太宰の『津軽』旅行②:今別~竜飛 今日は、5月…

【日めくり太宰治】5月16日

5月16日の太宰治。 1948年(昭和23年)5月16日。 太宰治 38歳。 山崎富栄、五月十六日の日記。 太宰と3人の女性たち まずは、1948年(昭和23年)5月16日付、太宰の愛人・山崎富栄の日記を引用して紹介します。 五月十六日 昨夕、ア…

【日めくり太宰治】5月15日

5月15日の太宰治。 1939年(昭和14年)5月15日。 太宰治 29歳。 五月十五日付発行の「帝国大学新聞」に「正直ノオト」を発表した。 『正直ノオト』 今日は、太宰のエッセイ『正直ノオト』を紹介します。 『正直ノオト』は、1939年(昭和1…

【日めくり太宰治】5月14日

5月14日の太宰治。 1948年(昭和23年)5月14日。 太宰治 38歳。 末常卓郎(すえつねたくろう)が来訪し、「朝日新聞」への連載小説の執筆条件などについて相談した。 太宰の「朝日新聞」連載小説 1948年(昭和23年)5月14日、朝日新聞…

【日めくり太宰治】5月13日

5月13日の太宰治。 1948年(昭和23年)5月13日。 太宰治 38歳。 五月十二日から五月十四日までの三日の間に「如是我聞(にょぜがもん)(三)」を野平健一に口述脱稿。 『如是我聞(にょぜがもん)』の口述筆記② 今日は、4月6日の記事で紹介した…

【日めくり太宰治】5月12日

5月12日の太宰治。 1944年(昭和19年)5月12日。 太宰治 34歳。 ゲートルを着け、リュックサックを背に、弁当水筒持参で、三鷹の自宅を出発した。 太宰の『津軽』旅行①:三鷹~蟹田 1944年(昭和19年)5月12日。太宰は、「生れてはじ…

【日めくり太宰治】5月11日

5月11日の太宰治。 1948年(昭和23年)5月11日。 太宰治 38歳。 五月九、十日頃、「人間失格」の「あとがき」を執筆し、「人間失格」全部二百六枚を脱稿した。 五月十二日、小雨。石井立の迎えを得て、帰京。 太宰、大宮を後にする 太宰が『人…

【日めくり太宰治】5月10日

5月10日の太宰治。 1939年(昭和14年)5月10日。 太宰治 23歳。 五月九日付発行の「国民新聞」に「当選の日(一)/まづしい作家のこと」を、五月十日付発行の同紙に「当選の日(二)/四人の人を尊敬する」を、五月十一日付発行の同紙に「当…

【日めくり太宰治】5月9日

5月9日の太宰治。 1937年(昭和12年)5月9日。 太宰治 27歳。 この頃、大いに男女交歓しようと、檀一雄、伊馬鵜平などとともに発起し、「青春五月党(さつきとう)」と称する遊誼(ゆうぎ)団体を作った。五月九日、その団体で、檀一雄、伊馬鵜平、…

【日めくり太宰治】5月8日

5月8日の太宰治。 1922年(大正11年)5月8日。 太宰治 12歳。 五月初め、早稲田大学在学中の長兄文治が、黒石町大字上町五十三番戸岡崎春次郎六女れい(禮)(十八歳)と婚姻した。 長兄・文治に「嫁っこ、きたよお」 1922年(大正11年)…

【日めくり太宰治】5月7日

5月7日の太宰治。 1940年(昭和15年)5月7日。 太宰治 30歳。 五月上旬、「婦人公論」編輯部野口七之輔から「婦人公論」七月号に「復讐」を主題とした随筆の執筆を依頼され、気がすすまぬままに、五月二十六日、「大恩(たいおん)は語らず」を脱…

【日めくり太宰治】5月6日

5月6日の太宰治。 1940年(昭和15年)5月6日。 太宰治 30歳。 五月六日付で、平岡敏男(ひらおかとしお)宛に手紙を送る。 「昔の恩義を忘れず」 平岡敏男(ひらおかとしお)(1909~1986)は、北海道旭川の生まれ。太宰の通っていた弘前高…

【日めくり太宰治】5月5日

5月5日の太宰治。 1939年(昭和14年)5月5日。 太宰治 29歳。 八十八夜の頃、美知子とともに信州に二泊の旅に出た。 太宰と美知子の夫婦旅行 1939年(昭和14年)、この年の1月8日に、太宰は石原美知子と結婚し、山梨県甲府市御崎町に住…

【日めくり太宰治】5月4日

5月4日の太宰治。 1947年(昭和22年)5月4日。 太宰治 37歳。 山崎富栄、五月三日、五月四日の日記。 富栄、歓びと葛藤と 太宰と山崎富栄が出逢ったのは、1947年(昭和22年)3月27日。 今日は、この出逢いから約1ヶ月が経った、同年5…

【日めくり太宰治】5月3日

5月3日の太宰治。 1912年(明治45年)5月3日。 太宰治 2歳。 金木村大字金木字朝日山三百七十六番地の津島家の小作人、近村永太郎とトヨとの四女近村タケが、小作米納付の代償に、女中として年季奉公に住み込んだ。 タケさん、修ちゃんの子守りに…

【日めくり太宰治】5月2日

5月2日の太宰治。 1923年(大正12年)5月2日。 太宰治 13歳。 「花子の一生」(または「花子サン」)というユーモア小説を書いたところ、高等師範出身の大谷哲教諭が感心し、朗読して生徒たちに聴かせた。 青森中学時代の太宰 今日は、青森中学…