記憶の宮殿

僕は、記憶の宮殿を自由に旅する。太宰治がソウルフレンド。

2019-01-09から1日間の記事一覧

【日刊 太宰治全小説】#9「雀こ」(『晩年』)

【冒頭】長え長え昔噺(むがしこ)、知らへがな。山の中に橡(とち)の木いっぽんあったずおん。そのてっぺんさ、からす一羽来てとまったずおん。 【結句】また、からすあ、があて啼(な)けば、橡の実あ、一つぼたんて落づるずおん。また、からすあ、があて啼けば…