記憶の宮殿

僕は、記憶の宮殿を自由に旅する。太宰治がソウルフレンド。

2019-08-16から1日間の記事一覧

【日刊 太宰治全小説】#228「親友交歓」

【冒頭】昭和二十一年の九月のはじめに、私は、或(あ)る男の訪問を受けた。この事件は、ほとんど全く、ロマンチックではないし、また、いっこうに、ジャアナリスチックでも無いのであるが、しかし、私の胸に於(お)いて、私の死ぬるまで消し難い痕跡(こんせき…