記憶の宮殿

僕は、記憶の宮殿を自由に旅する。太宰治がソウルフレンド。

2019-09-11から1日間の記事一覧

【日刊 太宰治全小説】#254「渡り鳥」

【冒頭】 晩秋の夜、音楽会もすみ、日比谷公会堂から、おびただしい数の烏(からす)が、さまざまの形をして、押し合い、もみ合いしながらぞろぞろ出て来て、やがておのおのの家路に向って、むらむらぱっと飛び立つ。 【結句】 無帽蓬髪(むぼうほうはつ)、ジャ…