記憶の宮殿

僕は、記憶の宮殿を自由に旅する。太宰治がソウルフレンド。

冬の花火

【週刊 太宰治のエッセイ】新しい形の個人主義

◆「新しい形の個人主義」 毎週月曜朝6時更新。太宰治の全エッセイ全163作品を執筆順に紹介します。

【日刊 太宰治全小説】#218「冬の花火」第三幕

【冒頭】お母さん、お母さん。 【結句】冬の花火さ。あたしのあこがれの桃源郷も、いじらしいような決心も、みんなばかばかしい冬の花火だ。 「冬(ふゆ)の花火(はなび)」について ・新潮文庫『グッド・バイ』所収。・昭和21年3月15日に脱稿。・昭和21…

【日刊 太宰治全小説】#217「冬の花火」第二幕

【冒頭】どなた? どなたです。 【結句】仕様が無いわ。仕様が無いわ。あたしと睦子が生きて行くためには、そうしなければいけなかったのよ。あたしが、わるいんじゃないわよ。あたしが、わるいんじゃないわよ。 「冬(ふゆ)の花火(はなび)」について ・新潮…

【日刊 太宰治全小説】#216「冬の花火」第一幕

【冒頭】負けた、負けたと言うけれども、あたしは、そうじゃないと思うわ。ほろんだのよ。滅亡しちゃったのよ。 【結句】殴らなくちゃいけねえ。正気にかえるまで殴らなくちゃいけねえ。 「冬(ふゆ)の花火(はなび)」について ・新潮文庫『グッド・バイ』所収…