記憶の宮殿

僕は、記憶の宮殿を自由に旅する。太宰治がソウルフレンド。

2019-02-28から1日間の記事一覧

【日刊 太宰治全小説】#59「葉桜と魔笛」

【冒頭】桜が散って、このように葉桜のころになれば、私は、きっと思い出します。ーーとその老夫人は物語る。 【結句】私は、そう信じて安心しておりたいのでございますけれども、どうも、年とって来ると、物慾(ぶつよく)が起り、信仰も薄らいでまいって、…