記憶の宮殿

僕は、記憶の宮殿を、自由に旅する。太宰治が、ソウルフレンド。

2019-04-06から1日間の記事一覧

【日刊 太宰治全小説】#96「東京八景」

【冒頭】伊豆の南、温泉が湧き出ているというだけで、他には何一つとるところの無い、つまらぬ山村である。戸数三十という感じである。こんなところは、宿泊料も安いであろうという、理由だけで、私はその索漠(さくばく)たる山村を選んだ。昭和十五年、七月…