記憶の宮殿

僕は、記憶の宮殿を自由に旅する。太宰治がソウルフレンド。

2019-05-15から1日間の記事一覧

【日刊 太宰治全小説】#135「正義と微笑」七

【冒頭】 五月三日。水曜日。 晴れ。学校を休んで、芝の斎藤氏邸に、トボトボと出かける。トボトボという形容は、決して誇張ではなかった。実に、暗鬱な気持であった。 【結句】 こんな事でどうする。あすは、いや、もう十二時を過ぎているから、きょうだ、…