記憶の宮殿

僕は、記憶の宮殿を、自由に旅する。太宰治が、ソウルフレンド。

2019-09-27から1日間の記事一覧

【日刊 太宰治全小説】#270「グッド・バイ」行進(五)

【冒頭】 セットの終ったころ、田島は、そっとまた美容室にはいって来て、一すんくらいの厚さの紙幣(しへい)のたばを、美容師の白い上衣(うわぎ)のポケットに滑(すべ)りこませ、ほとんど祈るような気持で、「グッド・バイ。」とささやき、その声が自分でも意…