記憶の宮殿

僕は、記憶の宮殿を自由に旅する。太宰治がソウルフレンド。

2019-07-27から1日間の記事一覧

【日刊 太宰治全小説】#208「パンドラの匣」十三

【冒頭】 謹啓。きょうは、かなしいお知らせを致します。もっとも、かなしいといっても、恋しいという字にカナしいと振仮名をつけたみたいな、妙な気持のカナしさだ。 【結句】 「私はなんにも知りません。しかし、伸びて行く方向に陽(ひ)が当るようです。」…