記憶の宮殿

僕は、記憶の宮殿を自由に旅する。太宰治がソウルフレンド。

2019-08-31から1日間の記事一覧

【日刊 太宰治全小説】#243「斜陽」五

【冒頭】私は、ことしの夏、或(あ)る男のひとに、三つの手紙を差し上げたが、ご返事は無かった。 【結句】お死顔は、殆(ほと)んど、変らなかった。お父上の時は、さっと、お顔の色が変ったけれども、お母さまのお顔の色は、ちっとも変らずに、呼吸だけが絶え…