記憶の宮殿

僕は、記憶の宮殿を、自由に旅する。太宰治が、ソウルフレンド。

黄村先生

【日刊 太宰治全小説】#159「不審庵」

【冒頭】拝啓。暑中の御見舞いを兼ね、いささか老生日頃の愚衷など可申述候(もうしのぶべくそうろう)。 【結句】というお手紙を、私はそれから数日後、黄村先生からいただいた。 「不審庵(ふしんあん)」について ・新潮文庫『津軽通信』所収。・昭和18年9…

【日刊 太宰治全小説】#147「花吹雪」

【冒頭】花吹雪という言葉と同時に、思い出すのは勿来(なこそ)の関である。 【結句】祈念。 「花吹雪(はなふぶき)」について ・新潮文庫『津軽通信』所収。・昭和18年5月から6月上旬頃までに脱稿。・昭和18年『改造』七月号に掲載予定で執筆し送稿した…

【日刊 太宰治全小説】#144「黄村先生言行録」

【冒頭】(はじめに黄村先生(おうそんせんせい)が山椒魚に凝って大損をした話をお知らせしましょう。逸事の多い人ですから、これからも時々、こうして御紹介したいと思います。三つ、四つと紹介をしているうちに、読者にも、黄村先生の人格の全貌が自然とお…