記憶の宮殿

僕は、記憶の宮殿を自由に旅する。太宰治がソウルフレンド。

亀井勝一郎

【日めくり太宰治】12月14日

12月14日の太宰治。 1946年(昭和21年)12月14日。 太宰治 37歳。 夜、亀井勝一郎とともに招かれて、練馬区豊玉にあった高原紀一の下宿二階八畳間で、府立第五中学校出身者中心の二十歳前後の文学青年グループと逢った。 「太宰さんの文学は…

【日めくり太宰治】12月13日

12月13日の太宰治。 1940年(昭和15年)12月13日。 太宰治 31歳。 十二月二日、十二月十二日、十二月十八日付で、山岸外史に葉書を送る。 太宰、山岸に「君は一番強いよ。」 今日は、1940年(昭和15年)12月2日、12日、18日付…

【日めくり太宰治】1月1日

1月1日の太宰治。 1942年(昭和17年)1月1日。 太宰治 32歳。 文士徴用(ぶんしちょうよう)で南方に行っている井伏鱒二宅に、留守見舞いを兼ねて、亀井勝一郎(かめいかついちろう)、伊馬鵜平(いまうへい)と年始の挨拶に行った。当日、井伏家の庭…

【日刊 太宰治全小説】#125「十二月八日」

【冒頭】きょうの日記は特別に、ていねいに書いて置きましょう。昭和十六年の十二月八日には日本のまずしい家庭の主婦は、どんな一日を送ったか、ちょっと書いて置きましょう。 【結句】どこまで正気なのか、本当に、呆(あき)れた主人であります。 「十二…