記憶の宮殿

僕は、記憶の宮殿を自由に旅する。太宰治がソウルフレンド。

日めくり太宰治

【日めくり太宰治】10月4日

10月4日の太宰治。 1936年(昭和11年)10月4日。 太宰治 27歳。 一か月のちには、初代を東京の知人の許に預け、入院しようと考えていたようである。同日、伊馬鵜平と小山祐士とが訪れた。 伊馬鵜平と小山祐士の船橋訪問 1936年(昭和11…

【日めくり太宰治】10月3日

10月3日の太宰治。 1928年(昭和3年)10月3日。 太宰治 19歳。 文藝同人誌「猟騎兵(りょうきへい)」の第四号から同人となった。 太宰、「猟騎兵(りょうきへい)」の同人に 1928年(昭和3年)10月、太宰は、小泉清治(こいずみせいじ)とと…

【日めくり太宰治】10月2日

10月2日の太宰治。 1940年(昭和15年)10月2日。 太宰治 31歳。 十月上旬、東京商科大学で「近代の病」と題して講演した。 太宰の講演「近代の病」 1940年(昭和15年)10月上旬、太宰は、東京商科大学で「近代の病」と題して講演を行…

【日めくり太宰治】10月1日

10月1日の太宰治。 1930年(昭和5年)10月1日。 太宰治 21歳。 小舘保、葛西信造とともに、首尾よく赤羽駅に初代を迎えた。 初代、赤羽で降車し、太宰と再会 1930年(昭和5年)9月、東京帝国大学文学部仏文科に入学して5ヶ月が経った太…

【日めくり太宰治】9月30日

9月30日の太宰治。 1945年(昭和20年)9月30日。 太宰治 36歳。 「作者の言葉」とともに、「パンドラの匣」二十回分、八十枚近くを村上辰雄宛送付。 『パンドラの匣』にかける熱量 1945年(昭和20年)9月20日過ぎ、故郷・金木町に疎…

【日めくり太宰治】9月29日

9月29日の太宰治。 1935年(昭和10年)9月29日。 太宰治 26歳。 これまで毎号寄贈されていた同人雑誌「非望」(昭和十年三月一日付創刊、昭和十年九月第六号で廃刊)の同人の訪問を受けた。 荒れた竹藪の中の、かぐや姫 1935年(昭和10…

【日めくり太宰治】9月28日

9月28日の太宰治。 1932年(昭和7年)9月28日。 太宰治 23歳。 下大崎二丁目の北芳四郎(きたよししろう)宅に帰った後、高台にあった芝区白金三光町二百七十六番地高木方の、幕末幕府の歩兵奉行で、工部大学校校長、学習院院長、清国特命全権公…

【日めくり太宰治】9月27日

9月27日の太宰治。 1935年(昭和10年)9月27日。 太宰治 26歳。 翠明館(すいめいかん)に宿泊した翌日も朝から酒を飲み続け、九月二十八日に帰宅した。 はじめての原稿料で湯河原旅行② 1935年(昭和10年)9月26日、「三馬鹿」と呼ばれ…

【日めくり太宰治】9月26日

9月26日の太宰治。 1935年(昭和10年)9月26日。 太宰治 26歳。 八月末に脱稿して送付した「ダス・ゲマイネ」の原稿料が入ったので、檀一雄、小舘善四郎、山岸外史とともに湯河原に遊び、翠明館(すいめいかん)に宿泊。 はじめての原稿料で湯河…

【日めくり太宰治】9月25日

9月25日の太宰治。 1929年(昭和4年)9月25日。 太宰治 20歳。 九月二十五日付で「弘高新聞」第八号が発行され、「花火」を小菅銀吉の署名で発表。 『花火』 今日は、太宰が官立弘前高等学校時代に発表した掌編『花火』を紹介します。 『花火』…

【日めくり太宰治】9月24日

9月24日の太宰治。 1936年(昭和11年)9月24日。 太宰治 27歳。 九月中旬、健康快復のため、十一月末から満二か年の予定で、正木不如丘経営の信州富士見高原療養所での、サナトリアム生活を計画。 信州でのサナトリアム生活を計画 1936年…

【日めくり太宰治】9月23日

9月23日の太宰治。 1945年(昭和20年)9月23日。 太宰治 36歳。 九月二十四日付で、別所直樹(べっしょなおき)と佐藤正彰(さとうまさあき)に葉書を送る。 捗る仕事、断わる仕事 今日は、太宰が1945年(昭和20年)9月24日付で別所直樹…

【日めくり太宰治】9月22日

9月22日の太宰治。 1935年(昭和10年)9月22日。 太宰治 26歳。 九月二十二日付で、三浦正次(みうらまさつぐ)に手紙を送る。 太宰、三浦正次への手紙 1935年(昭和10年)9月22日、太宰は、三浦正次(みうらまさつぐ)(1909~19…

【日めくり太宰治】9月21日

9月21日の太宰治。 1945年(昭和20年)9月21日。 太宰治 36歳。 「河北新報(かほくしんぽう)」に小説の依頼をするために、河北新報出版部の村上辰雄が訪れた。 太宰、終戦後の希望を書く 1945年(昭和20年)9月半ば過ぎ、宮城県仙台市…

【日めくり太宰治】9月20日

9月20日の太宰治。 1939年(昭和14年)9月20日。 太宰治 30歳。 午後五時半から、日比谷公園松本楼において、「月刊東奥」主催の「『ふるさとの秋』を語る青森県出身在京芸術家座談会」が行われ、出席。 太宰「うるせえ、黙ってろ」 1939…

【日めくり太宰治】9月19日

9月19日の太宰治。 1936年(昭和11年)9月19日。 太宰治 27歳。 「二十世紀旗手」の掲載を、「文藝春秋」千葉静一に依頼するために、上京。 「小説かきたくて、うずうず」 1936年(昭和11年)9月19日、太宰は、前日に60枚近い枚数…

【日めくり太宰治】9月18日

9月18日の太宰治。 1938年(昭和13年)9月18日。 太宰治 29歳。 井伏鱒二の付添い、斎藤せいの案内で、甲府駅の北約五分位の距離にあった、甲府市水門町二十九番地の石原家を訪問。結婚話の相手石原美知子と見合いをした。 太宰、石原美知子と…

【日めくり太宰治】9月17日

9月17日の太宰治。 1930年(昭和5年)9月17日。 太宰治 21歳。 小山初代へ、修治から、詳細な指示のもとに、「上京せよ」という便りがあった。 太宰、小山初代に「上京せよ」 1930年(昭和9年)9月、太宰(本名:津島修治)が、東京帝国…

【日めくり太宰治】9月16日

9月16日の太宰治。 1944年(昭和19年)9月16日。 太宰治 35歳。 菊田義孝(きくたよしたか)とともに甲府に行き、山梨県巨摩(こま)郡増穂村青柳に熊王徳平を訪ねたが行商に出ていて不在であった。 太宰と菊田義孝(きくたよしたか)の甲府行 菊田…

【日めくり太宰治】9月15日

9月15日の太宰治。 1942年(昭和17年)9月15日。 太宰治 33歳。 堤重久(つつみしげひさ)は、東京慈恵会医科大学出身の軍医の好意で、除隊となった。 堤重久の除隊 堤重久(つつみしげひさ)は、日本の文芸評論家、京都産業大学名誉教授。太宰の…

【日めくり太宰治】9月14日

9月14日の太宰治。 1932年(昭和7年)9月14日。 太宰治 23歳。 第二章まで出来た「思い出」の原稿を井伏鱒二にとどけた。 太宰の朗読会 1932年(昭和7年)9月、太宰は、第二章まで書き上げた『思い出』の原稿を、師匠・井伏鱒二に届けま…

【日めくり太宰治】9月13日

9月13日の太宰治。 1938年(昭和13年)9月13日。 太宰治 29歳。 井伏鱒二の勧めにより鎌滝方を引き払い、質屋から「夏の和服一揃を出して着かざり」、「淡茶色の鞄」一つ提げて、「思いをあらたにする覚悟」で、井伏鱒二の滞在していた山梨県…

【日めくり太宰治】9月12日

9月12日の太宰治。 1912年(大正元年)9月12日。 太宰治 3歳。 九月十三日、乃木大将夫妻が殉死した。 『将軍』と芥川龍之介 1912年(大正元年)9月13日。乃木希典(のぎまれすけ)(1849~1912)夫妻が殉死しました。乃木は、日本…

【日めくり太宰治】9月11日

9月11日の太宰治。 1933年(昭和8年)9月11日。 太宰治 24歳。 九月十一日付で、木山捷平(きやましょうへい)に手紙を送る。 木山捷平(きやましょうへい)への手紙 木山捷平(きやましょうへい)(1904~1968)は、岡山県小田郡新山村(現…

【日めくり太宰治】9月10日

9月10日の太宰治。 1946年(昭和21年)9月10日。 太宰治 37歳。 九月上旬頃、雑誌「新潮」編集長斎藤十一(さいとうじゅういち)に依頼されて、昭和二十一年春に新潮社に入社し出版部にいた野原一夫(のはらかずお)が、「新潮」への小説連載の依…

【日めくり太宰治】9月9日

9月9日の太宰治。 1943年(昭和18年)9月9日。 太宰治 34歳。 桂英澄(かつらひでずみ)の壮行会が、本郷区千駄木町五十六番地の桂宅であり、石澤深美、堤重久、池田正憲などと出席、一夕をともにした。 桂英澄(かつらひでずみ)、入隊前夜 桂英澄(…

【日めくり太宰治】9月8日

9月8日の太宰治。 1947年(昭和22年)9月8日。 太宰治 38歳。 1947年(昭和22年)1月1日付発行の「鱒」第一号に「同じ星」を発表。「同じ星」は、1946年(昭和21年)9月8日に脱稿された。 『同じ星』と宮崎譲(みやざきゆずる) …

【日めくり太宰治】9月7日

9月7日の太宰治。 1941年(昭和16年)9月7日。 太宰治 32歳。 九月上旬頃、太田静子(おおたしずこ)、児玉信子、金子良子などが三鷹の家を訪問。 太宰と太田静子の出逢い 太田静子(おおたしずこ)(1912~1982)は、1912年(大正2年…

【日めくり太宰治】9月6日

9月6日の太宰治。 1936年(昭和11年)9月6日。 太宰治 27歳。 九月(日付不詳)に、井伏鱒二に手紙を送る。 第2創作集の出版を急ぐ太宰 今日は、1936年(昭和11年)9月に、太宰が師匠・井伏鱒二(いぶせますじ )に宛てて書いた手紙を紹介…

【日めくり太宰治】9月5日

9月5日の太宰治。 1942年(昭和17年)9月5日。 太宰治 33歳。 九月五日付発行の「みつこし」九月号に「天狗(てんぐ)」を発表。 『天狗(てんぐ)』 今日は、太宰のエッセイ『天狗(てんぐ)』を紹介します。 『天狗(てんぐ)』は、1942年(昭和1…